リサイクル事業
廃棄物を安全・適正に処理する時代は終わりました
今後は廃棄物を資源としていかに生かしていくかが、資源のない我が国に生きる企業にとって大きな課題であり、チャンスでもあります。
廃棄物と資源の違いって何でしょうか?
これは対象とする廃棄物に付加価値を見いだせるか、否かです。付加価値を見出すことができれば資源として利用できる可能性が高まります。では、どうやってその付加価値を見出せばよいのでしょうか?弊社は次の3つをご提案差し上げています。
- 廃棄物の認知
- 広域性
- 協業性
1. 廃棄物の認知
排出当事者としてどれほど自社の廃棄物を理解されている方がいるでしょうか?有害か、否かくらいは理解されていると思いますが、どういう成分のものが入っているのか?認知されていない方が多く見受けられます。それでは「価値」を見出すことは難しいと思われます。廃棄物の内容を知りその有効性をはかり、価値を知る。それに適応した利用がされることをご提案さしあげています。弊社では分析装置を導入し、より多くの「廃棄物」の「価値」を見出すため、廃棄物を無料分析(X線分析)させていただいております。
2.広域性
弊社は圏外(県外)でのリサイクル実績を多く持っていることも強みのひとつです。 本来は地域で排出されたものは地域に還元すべきですが、リサイクルにも地域格差があり、県内でリサイクルが難しくても、県外では可能になるものも少なくありません。
県外搬出については賛否両論あるでしょうし、弊社も本意ではありませんが、まずは埋め立て場からの脱却が最優先と考えています。
※「モーダルシフト」(後述)も併せてご提案します。
3. 協業性
廃棄物処理業を含めた異業種間のコラボレーションも大切です。単体の業者でできることは限られていますが、複数の業者が集まれば、できることも必然的に増えます。
各々廃棄物の特性にあったリサイクルの情報をさまざまな業界をまたぎ広く、多く持つことで多様な廃棄物のリサイクルが可能になります。それこそ(業界をまたいで情報を広く、多く持つこと)が商社である強みを発揮できるところなのです。
まずはサンプルと分析表をご用意ください!
無料で分析いたします!
まずは、廃棄物のサンプル(3kg程度)と溶出試験表(環境庁告示第13号)があれば成分分析表(なければはこちらで分析を行います)もご提出いただきます。その試料・資料を基に受け入れ先を検討させていただきます。その後、調査(約1ヶ月)結果をご報告し、品質的に受入れ可となれば、実際にテストで引き取りさせていただき、運用上の問題もチェックいたします。品質・運用上も問題がないようであれば、処理費を打ち合わせさせていただき、その後受け入れ先への立ち入り調査、契約書締結の運びになります。
廃棄物処理は電話一本で!
リサイクルルートを構築した後も、排出事業所、収集運搬業、廃棄物処理業者の3社契約から始まり、実際の煩雑な廃棄物の運用業務(マニフェスト記載発行、配車の手配、受け入れ先の手配、実際の引取り、受入れの確認など)に関しましても代行させていただきます。そのかわりに、処理料の5〜10%を報酬料としていただいくシステムをとっております。弊社を窓口とすることで、支払いも一元化できますし、廃棄物処理業務も電話一本ですべて代行できるサービスとしても有効と考えます。また、商流の中に入らせていただくことで、今後リサイクルの進展があった場合に、随時ご提案することが可能です。
リサイクル実績
排出事業所
不二越、日本高周波鋼業、大平洋製鋼、ステンレス久世、津田駒工業、石川可鍛製鉄、中央可鍛製鉄、明石合銅、大同工業、ハウメットジャパン、東振精機、高岡鋳物砂処理組合、住友電装、JX金属三日市リサイクル
石川県、福井県、富山県各鋳造事業所、各メッキ加工事業所ほか(敬称略)
リサイクル受入業者
敦賀セメント、明星セメント、デンカセメント、麻生セメント、豊栄化学、津波商店、JX金属環境 、IKKショット、
各路盤材メーカー
弊社はどんな廃棄物にも向き合い、取り組む姿勢はありますが、特に得意といたしますのは、下記のような最終的には埋め立てせざるを得ないような無機系廃棄物です。
例えば・・・
・<汚泥> 研磨汚泥、脱水ケーキほか汚泥状の廃棄物全般ほか
・<鉱さい> 鋳物砂、ノロ、スラグ、廃ブラスト砂ほか
・
<金属くず> 研磨カス、鉄粉、溶接カス、スケールほか
※上記が大量に排出される事業所は要検討ですよ!
こんなものを捨てていませんか?
モーダルシフトのご提案
廃棄物のリサイクルを考えた場合、地産地消の原則に則って、近郊で処理できるのが一番理想的ですが、現実的には、排出事業所より離れた場所で行われているのが現状です。その運搬を主に行っているのがトラックでの輸送です。いくらリサイクルとは言え、遠方へ化石燃料を使用し、温暖化ガスを発生させながら運搬する方法は環境にいいとは言い難いとお考えの事業所様へは、鉄道コンテナ輸送への転換(モーダルシフト)をご提案しています。二酸化炭素排出原単位で比較すると、トラック輸送に比べ、実に1/40以下に下げることができます。これは通常の調達資材の輸送にも言えることです。今後はますます厳しくなる二酸化炭素の排出規制に対処すべく事業所様の目線での様々なご提案をさしあげます。
廃棄物の将来は・・・?
弊社では次の3ステップを目標にリサイクルの実践をご提案しています。
1..埋め立て場へ行く廃棄物をリサイクルすること。(埋め立てゴミの削減)
2.リサイクルの質を高めること。(リサイクルの付加価値化)
3.有価で廃棄物が物流すること。(廃棄物から資源へ)
購買から見直す(クローズドリサイクルシステム)
さらに、さらにリサイクルを考えると・・・・、「廃棄物を何とかする」ではなく、廃棄物を何とかするためには「材料調達(購買)から見直す」必要性もご提案しています。(クローズドリサイクルシステム)「捨てることを考えて買う」。いまや、廃棄物と購買は切っても切れない関係にあると考えます。
商社であるヤノ商事では、そんなインプットからアウトプットまでをトータルでご相談に応じることが可能です。
廃棄物を資源として購入する
これには次のメリットがあります。
・バージン材(輸入品)の高騰・供給不安に備えることができる。
・コストを抑えることができる。
・企業イメージを向上させることができる。
むろん、この場合、廃棄物がそのままの状態で利用できることは少ないので、加工(粉砕、乾燥、整粒など)を施した後、ご提供いたします。まずは、原材料として使用できるか、品質の査証が必要です。事業所様で検討希望の方は是非ご一報ください。